演技をしてでも・・・
抜毛症なかなか基本が守れず、抜毛症の改善が思うように進まないお子様に対して、母親が感情を隠してでも演技をお願いしているのは「10代特有の複雑な心理(反抗期や自己嫌悪)」に母親のイライラが油を注ぎ、脳のストレス反応を暴走させてしまうのを防ぐためです。
特に抜毛症の子供は母親の顔色や表情から非常に敏感に感情の変化をキャッチしてしまうからです。
抜けていく髪を見る辛さの中、笑顔を演じるお母様の精神的負担は計り知れません。
しかし、厳しい状況だからこそ、演技をしてでも感情をコントロールすべき理由を示したいと思います。
【「親への反発」と「抜毛の衝動」の連動を防ぐため】
10代は思春期特有のイライラや自立心が芽生える時期です。
ここで母親のイライラが伝わると、子供は激しく反発するか、逆に心を閉ざします。
その行き場のない怒りや家庭内の緊張感が、毎日の抜毛という自傷行為に直結してしまいます。
【脳の慢性的なストレス環境をリセットするため】
髪を抜いてしまうのは、お子様の脳が24時間体制で強い不安やプレッシャーに晒され、感覚が麻痺しているサインです。
母親が「演技」によって家庭を無理やりにでも平穏な空間に保たなければ、お子様の脳は休まる瞬間を失い、自動的に手が動いてしまいます。
【「どうせ無理」という諦めを「受け入れられている安心」に変えるため】
抜毛により、お子様自身が「自分はもう治らない」「ダメな人間だ」と深い絶望感を抱いています。
母親が演技をしてでも変わらぬ愛情を示し続けることで、「毎日抜いてしまう自分でも見捨てられない」という絶対的な安心感が生まれ、これが自己肯定感を回復させる唯一の土台になります。
なかなか改善が進まない、また再発しているような状況で「完璧な母親」を演じ続けるのは不可能です。
お母様が限界を迎えないために、今すぐできる具体的アプローチとして、抜毛の瞬間は「見て見ぬふり」を徹底する。
毎日抜いている姿を見るのは苦痛ですが、指摘やため息は一切禁止です。
気づかないフリをして、別の部屋に行くなど物理的に距離を置き、お母様自身の怒りをやり過ごしてください。
そして、 お母様自身の「逃げ場」を最優先で確保する事も必要だし、いつもメルマガで書いている様にすぐに出来る、簡単にできる好きな事をどんどん試してくださいね。
これが出来ないとイライラや怒りを制御しながらの演技は心が疲弊し、消耗してしまいます。
これを乗り越えれば、やがて状況は好転し、ご両親の精神力の成長にも繋がります。
今回は母親を基準にして書きましたが、状況によってはこれを父親が努めなければならない場合もあります。
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