昨日、一昨日は、各地で成人の式典が行われました
僕の成人式から26年・・・
今回は、その時の思い出ではなく、その2年後のスタイリストとしての成人式デビューした時のお話です
年齢で言うと、2歳年下の娘たちの成人式に向けて、夏頃からレッスンがスタートしました
一生に一度の成人式!!そんな大切な日に、まだまだ未熟な自分なんかが、関わっていいのだろうか
と言うプレッシャーと、日々戦いながら、成人式は、あっという間にやってきました。
たくさんの経験豊富な先輩がいるなかで、新成人に最も年齢の近い僕には、日頃のカットやパーマ、ヘアカラーで指名してくれるお客さんが、一番多かったため、そのまま成人式でもたくさんの指名をいただきました
プレッシャーは増すばかり(((( ;°Д°))))
もお、やるしかない・・・
そんな中、ミーティングで、お客さまの担当を決めることになりました。
担当の指名があるお客さまは、すんなりそのスタッフが担当することになるハズだったんですが・・・
僕の指名で来てくれていた一人のお客さん・・・この娘は、実は社長の長年のお客さまのお孫さん。
その娘の担当が僕だとわかると、即座に店長と変わるようにとのお達しが・・・
その時は、正直なところ、かなりホッとしました
ただならぬプレッシャーの中、社長の大切なお客さまのお孫さんを担当するなんて・・・
そして、その事を彼女に伝えると
“えっ、なんで木村さんやってくれないの?”
逆に“えっ??”なんで俺なんかがいいの?
とりあえず、店長に相談したら、店長が社長に話しをしてくれて、けっきょく僕が担当することに
当日は朝5時からのスタートだったけど、僕にはその前にもうひと仕事
一緒に働いていた後輩のセットもお願いされていた。
これもまた、一番キャリアがないのを知ってて、僕を選んでくれた彼女のためにも、最高のセットを・・・
毎日、夜遅くまで残って、彼女の頭を使って練習しました。
その甲斐あって、我ながら満足のいく出来栄えでした
しかし、その余韻に浸っているヒマなどなく、次から次へとお客さんはやって来る
そして、いよいよ例の彼女の番に・・・
笑顔で挨拶をすませて、ふと鏡を見ると・・・な、なんと、さっきまでいなかった社長が、不安そうな顔で真後ろに立ってるじゃないですかΣ(゚д゚;)
プレッシャーマックス!!
でも、意外と緊張もせず、楽しく会話をしながら仕上げてると、最初に仕上げた後輩の娘が、メイクと着付けが終わり、僕のところにやってきて、嬉しそうにクルクルと回って見せてくれた
それを一緒に見ていた彼女が“何であんなに喜んでるかわかる?木村さんにやってもらったから嬉しいんだよ”と・・・
彼女の担当から外された時、喜んでしまった自分を恥、改めて彼女への申し訳ない気持ちで、胸がいっぱいになった事を覚えてます
彼女はセットだけを済ませると、着付けは、おばあさまがやってくださるそうで、完成を見ることはなく、帰って行きました。
気がつくと、そこに社長の姿もありませんでした。
すべての成人式のお客さまが終わり、一段落ついた時、事件は起こりました(笑)
なんと、さっきの彼女が、着付けを終わり、おばあさま、お母さまとともに、お店にいらっしゃったではありませんか( ̄□ ̄;)!!
そして、おばあさまの一言“社長を呼んで!!”
僕は顔をこわばらせながら、社長に連絡しました
社長も驚いて、慌てて駆けつけてくれました。
そんな社長におばあさまは“こんなに綺麗にしてくれて、本当にありがとうございました”と・・・
てっきり、クレームだと覚悟を決めてたので、まさかのお言葉に、僕も社長も恐縮しっぱなしでした
もちろん、その後に社長から賛辞の言葉をいただいたのは、言うまでもないですよね。
そんなこんなで、ドキドキ、ハラハラの私の成人式デビュは、無事に終わりました。
あの時の彼女、あおいちゃん・・・彼女も43歳かあ~
ステキなお母さんになってるんだろうな(*^▽^*)