イライラの裏側
抜毛症膨大な抜毛症のヒヤリングデータの中で興味深いものがたくさんありますが、この中でも特に小中学生に多くみられる心理的なパターン構造の一つを話したいと思います。
抜毛衝動に繋がるストレス要素をヒヤリングしていると、度々出てくる要素として授業中うるさい子がいる、落ち着きのない生徒がいる、おしゃべりしている生徒がいる等が非常に気になってそれがストレスとなり抜毛につながるという解答を度々、耳にします。
これらの問題は受け取る側の性格によっても変化しますので一概には言えませんが、少々複雑な心理が働いていることが分かっています。
表面的にはうるさい!静かにして!など『思ったことが言えない』事によるストレスによってイライラしてしまう。というものが代表的なパターンとなります。
しかしながら、この裏側にはもう一つ理解しておかなければならない心理状態が存在しています。
これらは表面的なものとは全く異なります。
例えば、授業中にも関わらず、楽しそうに話している、楽しそうに話せる仲間がいる。
自分にはそんな事を出来る仲間がいない。
つまり『羨ましい』という複雑な心理状態が絡んでいる事も決して少なくありません。
性格的な要素としては、幼少期から受けて来た親の教育方針や関係性によって培われて来た、また影響を受けて来た事による物事の受け止め方や自分の中での常識としての判断があります。
例えば〇〇でなけれはならない!〇〇であるべきだ!という考え方に縛れてきた子供たちは同じくこの概念を基準に物事を判断します。
この判断基準に基づき、常に悪いこと、ダメな事を判断しています。
いわゆる親が子供に対して行う『躾』というものですね。
躾というものは各家庭により異なり、より厳格で厳しければ厳しいほど、子供は他者に対しての判断基準も厳しくなります。
性格的な要素と先に述べた心理的な要素が複雑に絡み合って物事を判断したり、受け止めたりしているのです。
そこから生まれるイライラに振り回されてしまわないようにするためには、一番に人と比較しない事。(学校の成績や会社での業績等も含まれます。)
二番目に常に自分の過去と比較する事。
過去の自分と比較してその成長を感じれるように日々過ごすことが出来ればいいのです。
この点においてだけは自己中心的でいいのです。
人と比較してしまうとキリがありません。
上にも下にもたくさんいますから永遠に比較によるコンプレックスや劣等感が生まれてしまいます。
だから人と比較する事をやめるのです。
これが出来れば他人に振り回される事なく自分の人生を生きることが出来ます。
世界にたったひとりだけのあなたなのですから。
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