女性の薄毛の原因は抜け毛だけじゃない！髪が薄い・透ける本当の理由とは？
発毛・育毛
薄毛の悩みは性別を問わず存在しますが、女性の場合、血流の低下やホルモンバランスの乱れ、普段の生活習慣が原因であることが多いといわれます。ひとつだけが要因となるのではなく、複数が絡み合って、気づいたら薄毛になっていたというケースも多いでしょう。
最近髪の毛が薄いと感じるようになった、いまは気にならないけれど後学のために薄毛の原因を知っておきたい、そういった女性のために、当記事では女性が薄毛になる原因と改善策についてお伝えしていきたいと思います。
女性が薄毛になる原因とは？
まずは女性が薄毛になる原因について考えてみましょう。
ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは髪の成長にも大きくかかわっているといわれます。加齢、睡眠不足といった生活習慣や妊娠、出産などによりホルモンバランスが乱れると、髪の成長期が短くなり脱毛しやすくなることがあるのです。
たとえば過度なダイエットにより栄養が不足した状態も、女性ホルモン減少につながる場合がありますが、栄養不足は髪だけでなく体の健康のためにも避けたいところ。毎日規則正しく睡眠と栄養バランスのとれた食事をとり、適度に運動もするように意識するとよいでしょう。
ストレス
慢性的なストレスは自律神経を乱し、血行不良を引き起こすため、頭皮に栄養が行き渡りにくくなり、薄毛や抜け毛につながるといわれています。
やはり先述のとおり、髪にも栄養は大事。特に髪は、生命を維持する際に必要な臓器などと比べて、栄養の分配先として優先順位が低いです。つまり日頃から充分な栄養を摂取していないと、髪に与えられるものがなくなってしまうということ。
また、自律神経の乱れはホルモンバランスにも影響を与えるため、大きなストレスを感じたときは、二重に注意をしないといけません。
栄養不足
繰り返しになってしまいますが、食事内容が偏っていたり、過度なダイエットをしていたり、といった栄養不足の生活では、ホルモンバランスが乱れるだけでなく、当然ながら髪に栄養が行き渡りにくいため、その発育を邪魔することになってしまいます。
やはり早寝早起きをして、きちんと三食バランスのとれた食事をとることが大事なのです。特に美髪を目指したい方は、髪にも栄養が届くように、より一層気を使わなくてはいけません。
加齢
こればかりは防ぐのが難しいですが、加齢もやはり薄毛の原因になります。年齢とともに髪一本一本が細く短くなることで薄く見えるようになったり、ホルモンバランスが乱れて薄毛になってしまったりすることがあるのです。
また加齢に伴い血流や代謝が悪くなることもあるため、それによって薄毛、抜け毛が進行してしまうこともあるでしょう。この場合、やはり適度な運動によって血流、代謝を上げる必要がありそうです。
喫煙
薄毛を改善したいのであれば、喫煙はあまりおすすめできません。ニコチンは血管を細くし、血流を悪くするといわれているからです。栄養だけでなく水分なども髪に届きにくくなるため、新たに髪が生まれにくくなったり、育ちにくくなったりすると考えられます。
誤ったヘアケア
髪の洗い方や普段のスタイリング方法が薄毛の要因となることもありえます。たとえば洗浄力の強すぎるシャンプーを使うことで、頭皮の必要な皮脂まで落としてしまったり、爪を立てて洗うことで頭皮が傷ついてしまったりしては、健康な髪が育ちにくい環境となってしまうでしょう。
一日に何度も洗う方も、皮脂を落としすぎて頭皮を乾燥させてしまう可能性があります。逆に数日間に一度しか洗わないというのも、汚れや過剰な皮脂が頭皮にたまってしまいかねないので注意したいですね。
また普段ポニーテールなどのヘアスタイルを頻繁にしていると、髪が引っ張られて抜けやすくなるということもあります。このあたりは日々意識を続けることで改善されるのではないでしょうか。
女性が薄毛を改善させる方法
それでは薄毛になるのを予防したり、改善したりするにはどうしたらよいのでしょうか。先にいくつか簡単に挙げてしまいましたが、改めて方法を解説していきたいと思います。
食生活の見直し
繰り返しになってしまいますが、栄養バランスのとれた食事は髪にとっても大事です。忙しくても一日三食きちんと食べることを意識するようにしましょう。また、きちんと食事をとっていても、インスタント食品やファストフードなどが続くようであれば、栄養不足に陥る可能性があります。
タンパク質や亜鉛、ビタミンなど、ある程度栄養素も気にしながら、なにを食べるか考えられるといいですね。
質のよい睡眠
成長ホルモンは、睡眠中に分泌されると聞いたことがある方も多いのではないでしょうか？日々忙しいとなかなか夜ふかししてしまいがちですが、髪を健やかに育てるためには、睡眠時間にも気を使ってみましょう。
短時間しか眠れないときも、入眠の1時間ほど前からPCやスマホといったブルーライトを避け、好きなアロマなどでリラックスできると、より質のよい睡眠が期待できます。
紫外線対策
日差しの強い季節は特に気をつけたいのが紫外線。顔には日焼け止めを塗っているのに、髪は特に対策をしていないという方もいるのではないでしょうか？でも頭皮も顔と同じ“肌”なのです。紫外線を浴びつづけるとダメージを受けることになるので、日傘や帽子などで防ぐようにしてみましょう。
最近は髪用の紫外線スプレーなども販売されているので、バッグの中に入れておくだけで、気になるときにサッとケアすることができます。紫外線は夏だけではなく年中存在するものなので、できれば常に対策することを心がけておくとよいでしょう。
適度な運動
全身運動を行うことで、頭皮の血流も改善が見込めます。健康な髪を育てるには、血流、代謝をよくすることが欠かせません。細かい血管を鍛えることを意識して、有酸素運動などを行ってみてください。
寒い季節はなかなか体を動かすのが億劫になってしまいがちですが、基本的に筋力がアップすれば体温も上がるものなので、自然と体質改善にもつながるかもしれません。
また適度な運動は自律神経を整えたいときも、よいはたらきかけをしてくれるといわれているので、さまざまな角度から薄毛対策になるでしょう。
ヘアケア方法の見直し
こちらについても先に言及してしまいましたが、シャンプーのしすぎ、しなさすぎも頭皮に悪影響を与えます。髪を健やかに保つ土壌をつくるのであれば、皮脂はとりすぎないように、しかし清潔に保つように気をつけましょう。
寝ぐせなどの対策として朝に洗う方もいると思いますが、できればシャンプーは夜寝る前に行うほうがベターです。というのも、その日の汚れを落とさずに就寝することで、寝ているあいだに頭皮環境が悪化するおそれがあるため。
夜きちんと清潔にしたあとで眠りに就くようにしましょう。どうしても朝洗いたい場合は、お湯だけでゆすぐようにするなど、皮脂をとりすぎないように要注意です。
ブラッシングの際は毛先から、髪のからまりをほどくようにやさしく行い、髪の根元までケアしましょう。最初から根元をブラッシングしてしまうと、髪がからまっていたときに頭皮が強く引っ張られてしまうためです。またブラシは常に清潔に保つように気をつけてください。
自分に合った薄毛対策を見つけて焦らずに
薄毛の要因はひとつとは限りません。しかも自身の原因を探すのはとても難しいです。たとえば忙しくてあまりしっかり睡眠時間をとれていなかった方が、睡眠に気を使うようになっても、身体の健康のためにはもちろんいいことですが、髪には効果が見られないかもしれません。
まずは日々の生活を振り返ってみて、「最近栄養が足りていなかったかも」「そういえばいつも同じ髪型をしているな」「つい一日に何度も洗ってしまう」など、気づくことがあればできる限り変えてみるようにしてみましょう。
そしてそれを長く続けること。個人差がありますが、髪に効果があらわれるのは、想像しているよりもずっと後になってからかもしれません。じっくり対策を行いながら、美容室やクリニックなど髪の専門家に相談してみたり、髪や頭皮に悪影響を及ぼす習慣がないか、さらに自分自身と向き合ってみたりしてみてください。